オーガニック野菜を買うなら知っておきたいClean 15とDirty dozen

その野菜、オーガニックじゃなくても良いかも

ベジタリアンやヴィーガンなど、食にこだわりを持つ人が増えているカナダ、もちろんオーガニック食品も大人気で、どこのスーパーもオーガニックやナチュラル商品コーナーを構えています。

一時期は夫婦揃ってヴィーガンだったJさんの弟夫妻から紹介された北米の食に関するドキュメンタリーを見て、私たちもできるだけ体に良いものを使う、摂るよう意識するようになりました。

J弟夫妻などについてはこちら↓から

www.cade.tokyo

が、やはりオーガニック食品が人気のカナダでも、全ての食品でオーガニックのものが販売されているとは限りません。

オーガニックを多く置いているお店でも、オーガニックじゃ無いものもあったり、そもそも品数が少なかったり、そしてオーガニックがあったとしても毎日消費し毎日必要になる食品だから気になるのがコスト。ものによって差はありますがオーガニックかそうでないかで倍程度の価格差になることもあります。

オーガニックで買えるものには限りがあるし、コストもかかるし、でもできるだけ健康に良いものを摂りたい、と調べる中で見つけたのは

オーガニックじゃなくても農薬の影響がほとんどない(もしくはとても少ない)野菜があるということ。

Clean 15 (クリーンフィフティーン)と Dirty dozen (ダーディダズン)

アメリカの Environmental Working Group ( EWG's 2018 Shopper's Guide to Pesticides in Produce )が化学農薬の残留農薬量の多い、少ない野菜を調査し毎年発表しています。

それがこのClean 15(残留農薬の少ない綺麗な野菜15種)とDirty dozen(残留農薬の多い汚い野菜12種)、下記は2018年データです。

Clean 15

アボカド
スイートコーン
パイナップル
キャベツ
玉ねぎ
フローズンスイートピー(エンドウ豆のちっちゃい感じのやつ)
パパイヤ
アスパラガス
マンゴー
ナス
ハニーデューメロン(白肉)
キウイ
カンタロープメロン(赤肉)
カリフラワー
ブロッコリー

アボカドとスイートコーンが特に汚染の少ない野菜、果物

Dirty dozen

イチゴ
ほうれん草
ネクタリン
りんご
ぶどう
もも
さくらんぼ
ナシ
トマト
セロリ
じゃがいも
パプリカ
( + 唐辛子)

イチゴとほうれん草が特に汚染されている野菜、果物

残留農薬の検出に当たって、それぞれ野菜や果物はよく洗い、皮をむけるものは皮をむいた状態で調査されています。

詳細なそれぞれの野菜や果物のデータが気になる方は上記の公式ウェブサイトからご確認ください。

このデータから、厚い皮で覆われた野菜(と果物)、皮をむいて食べる野菜の場合可食部の汚染が少なく、皮の薄いものや皮をむかずに食べるもの、甘くて柔らかい果物などは虫が寄りつきやすいため農薬の使用も増え、食べる部分に農薬が残ったままになるため汚染度が高くなっています。

アメリカで行われた調査であり、日本のスーパーでよく並ぶお野菜と種類がちょっと違かったり、農薬の種類や制限なども異なりますが日本は世界で農薬使用量のトップ3を中国、韓国と争い、そしてEUやアメリカ、カナダで禁止されている農薬を使用し続ける農薬大国です。

なのでアメリカの調査だから、と見なかったことにするのではなく、Dirty dozenに入るようなお野菜はできるだけオーガニックのものにする、無ければ皮をむけるものはむく(トマトの湯むきなど)、よく洗う(塩や重曹、野菜用洗剤を使って洗うなど)ようにするのが良さそうです。正直調べるまでは"国内産"と書いてあると外国産よりも良いような気になっていましたがそうでもないと知りびっくりです・・

Dirty dozenには私の大好きなさくらんぼ、ブルーベリー、ピーチなど甘くてジューシーで酸味の少ない、かつ食べやすい果物ががっつりランクインしているしそもそもオーガニックを買おうとしても、オーガニックピーチとかはまだ見たことないかも。

日本でもカナダでもつけおき洗いタイプや、こういったスプレータイプの野菜用洗剤など色々販売されているのでオーガニックのものやClean 15のものだけにこだわらずこういった商品などを試しながら、あまり我慢せずに好きなものを食べていきたいと思います。

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