【ヨーロッパを旅する】パリ&モン・サン・ミシェル モン・サン・ミシェル編
フランスの旅も最後の記事になりました。モン・サン・ミシェル編ですが後半は宿選びに失敗したパリ最後の1泊についても。
日本出国前に届いたストライキのお知らせ
ちょうど私たちの日本出国日から開始されたフランス国鉄(SNCF)のストライキ。
3ヶ月間の大規模なストですがSNCFのストは毎日行われる訳ではなく、ストライキ日程表に沿って行われるということでした。日程表を見る限りちょうどストが終わった頃でしょうか。
空港からパリ市内のメトロでは影響無く、スムーズに移動ができましたが運悪く長距離移動のモン・サン・ミシェルの往復電車がどちらもキャンセル・・!
片方はSNCFのLCC的電車、OUIGOという電車でもう片方は通常のTGVという電車でした。ストが決まってすぐにOUIGOは「日程を変えた方がいいかもよ・・」みたいなメールをフランス語で送ってきたのでフランス語のサイトをページ翻訳しながら見てみるとキャンセルできるっぽい。キャンセルの選択肢の中に「ストライキのため」というのもあったのでそれを選択し「返金希望」と記載し送信するも「大量のリクエストを捌いてるので時間かかりますよ〜」とのメールが。
数日待っても何も音沙汰が無く、また問い合わせするも同じもの。なのに英語で「この夏はOUIGOで旅しよう!」みたいな広告のメールは送ってくる。
最終的には「このクーポン(期限付き)をあげましょう」みたいな、別のタイミングで電車に乗れば?みたいなメールが来て終わりました。LCCのチケットを取った私がバカだった・・
でもでも、通常価格のTGVは連絡こそなかったものの、TGVの発着駅のカウンターに行ったらソッコーで返金してくれました。「あ、いいよー」みたいな。
そこでOUIGOの事を問い合わせるとやっぱりそっちはカウンター対応できないからWEBで問い合わせてね、との事でした。
とにもかくにもキャンセル不可のホテルだけ取ってしまっている状況で、モン・サン・ミシェルも諦めたくない!と調べ、調べまくり、なんとか往復のバスを確保!
そしてこの冷凍マカロンやクロワッサンなどは早朝のバスでの朝ごはんです。タラマをたっぷり塗ったバゲットも入っています。
タラマについてはこちら↓から
バスはFlixBusと、フランス国鉄グループのこれまたOUIGOと兄弟的なOUIBUSでなんとか席を確保。OUIBUSはSNCF系列ですがこっちはストは無いという事で限られた選択肢の中から片道ずつ別の会社でバスを取ることになりました。ストの影響で振替する人が多かったからか、希望の時間帯は抑えられていたり、割と直前まで難航していました。
ちなみにFlixBusもOUIBUSもどっちも格安長距離バスです。FlixBusは行きで利用しましたが乗り換えなしでモン・サン・ミシェルまで行けたのは良かったです。電車だと乗車時間は短くなるものの乗り換えが必要だったので初めからこれを取れてれば良かった・・
OUIBUSはレンヌからパリの移動でした。これは乗り継ぎ時間も長くてしんどかった・・
という事でどうにかこうにかモン・サン・ミシェルへはお昼頃に到着。
ストの影響なのか元々人気なのか、パリの薄暗いベルシーというバス乗り場はものすごい人!しかも私たちのFlixBusは出発時間にバス停に到着するという、ドキドキ。15分前にはバス停にいるように、出発時間になったらあなたのチケットは無効になるからもう一回払ってね、とチケットに記載してあったので45分前にはバス停に着くもバス停は古びていて本来乗り場が表示されるはずの電光掲示板は真っ暗。そこに10台以上バスが並び次から次へと発着するので私もJさんも他のモン・サン・ミシェル行きの人もあたふた。結局バスには乗れたので良かったですが、来るのか?来ないのか?取り残されたか!?と心労で朝からクタクタだったのでした。そして5時間ちょっとのバスの旅の末たどり着いて撮ったブレブレのホテルのロビー。疲労が滲み出てる。
曇りのモン・サン・ミシェル
ホテルにはチェックインより早くに着いたので荷物だけ置き、モン・サン・ミシェル観光です。夏だともっと天気に恵まれそうですが、4月上旬のモン・サン・ミシェルの天気は曇りや雨の予報が目立ちました。なのであまり期待していなかったけれどやっぱり暗い〜〜
島内に入ってしまえばやはり観光地なので賑わっていて、外から見るくらーい感じはありません。
Le Mouton Blanc
Grande Rue, 50170 Le Mont-Saint-Michel
ガイドブックなどで見て気になっていたルムートンブランというお店を発見。
羊のマークが目印です。
中は食堂っぽい雰囲気のレトロな感じ。カナダのケベックらへんでこういうレストランをよく見たなあ。
そこまでお腹が空いてなかったのでそれぞれドリンクと、お店の人に聞きコース料理をシェア。全部で€40くらいだったような気がします。
これは確かラム肉のパイ包みみたいなのが乗ったサラダ。ちょっと濃いめで重め。
これもラムでココット煮込み。結構しょっぱいのでポテトと食べてちょうどいい感じでした。これが食べたくて来てみたけど単品が見つからなくてコースを頼んだのですが、聞けば頼めたのかなあ。
このタルトタタンかな?が美味しかった!
先ほどのレストランは島内の割と最初の方だったのでそのまま進んで島内を散策します。
あちこち道が分かれていたり、建物の隙間を縫うように道があるのですが、こんなほっそい階段まで!そういえばケベックシティでも細道がたくさんあったなあ。改めて見てみるとモン・サン・ミシェルとケベック似たところが色々あって面白い。
階段を下ると島内の入り口に近いところまで戻ってきました。
これもガイドブックで見て気になっていた塩キャラメルソフトクリーム!
見た目はあんまりクリーミィじゃなさそう、と思ったけどすっごく濃厚なキャラメルで美味しい!寒かったのでJさんと半分ずつ食べましたがボリュームがあるので半分でちょうどいいです。€4くらいだった気がします。価格以上の濃厚さとボリュームです。また食べたいけどモン・サン・ミシェル遠いな・・
ホテル方面へ戻る頃にはもやもいくらか取れ、少し明るくなっていました。
Hotel Gabriel
Route du Mont Saint-Michel, 50170 Mont Saint Michel
美味しいものを食べて観光して気持ちが落ち着いた時の再撮ロビー。このアクリル?の椅子も照明もいちいち可愛い。モン・サン・ミシェル周辺には数えられる程しかホテルはないのですが、私たちが泊まったのはその中の一つでホテルガブリエルというところ。モン・サン・ミシェル島内にもホテルはありますが、夜景を見るには橋を超えた対岸エリアが便利です。
La Digue
La Caserne Ardevon, 50170 Le Mont-Saint-Michel
一度ホテルで休憩し、モン・サン・ミシェルから橋を渡ってすぐのところにあるレストランで夕食です。ここの上?横?はホテルのようです。
レストランからもモン・サン・ミシェルが見えるようなのですがホテルで休憩しレストランに着いた頃には雨も降っていたので全然見えませんでした。こことは別でここより価格が高めのモン・サン・ミシェル対岸の、窓からの景色が売りの別のホテルのレストランを予約しようとしていたのですが天気が不安定だったので予約しなくてよかったかな。
これはノルマンディースタイルフィッシュスープ。だいぶ量が入ってるので二人でも結構なボリュームです。
コース2つだと多いだろうとスープ、ラムのキャセロール?(多分)とデザートのセットと単品でムール貝をオーダーしました。これでもちょっと食べきれませんでした・・
ネットの口コミでだいぶ酷評が目立ちますが、料理の味はまずまず。特にこのラム肉が柔らかくてしっかり煮込まれていて美味しかったです。ムール貝も美味しかったし、スープも初めての味だけど全然悪くない。
強いていえば清掃がちょっと行き届いていないのとか、ウェイターのゆるさでしょうか。時間が遅かったのもあって私たちの他に3組ほどしかいない静かな店内で50個くらいガラスのコップがのったトレーをひっくり返して"ガッッッシャーン!"と15秒くらいコップが床を転がったりガラスが散らばったりする音が響いたのち、一旦静まり返ってウェイター二人の抑えきれない笑い声が聞こえてきましたがちょっとあまりに激しすぎる割り方で私もしばらく笑いが止まりませんでした。笑
日本だったら恐縮したスタッフの謝罪の声とか上司のお怒りの声とかが聞こえてきそうな気もするけど、二人とも「あーあ」みたいな感じでいいなと思いました。
値段のことも色々書かれてますが、全部で40€くらいだったような気がします。観光地だしボリュームも十分だし私たちは満足でしたが単品や他のメニューだとまた違うのかもしれません。
ムール貝はちょっと身は小さめ。
写真はないのですがデザートはクレープシュゼットで目の前で火のついたカルバドスをかけてくれます。これもアルコールが飛んだ後にお砂糖がシャクシャクっとした食感になっていて美味しかったです。
そしてまたホテルに戻ります。
ホテルのお部屋の中もまるで子供部屋のようなポップな可愛さ。笑 この照明すっごく可愛い!赤いタグのような部分に"Fatboy"と書いてあったので調べてみるとこれがブランド名のよう。テーブルランプも可愛い!いつか買いたいものリストの候補入りです。
お部屋はかなりこじんまりしていますが清潔でシャワーも使い勝手が良かったです。ホテルのフロントの方もみんな親切だし、どこでお水買えるかな?と聞くと「ちょっと待って、これあげる!」とでっかなペットボトルのお水をくれたりもしました。笑 モン・サン・ミシェルの人たちはけっこうゆるーい感じの人、優しい人が多い印象でした。
モン・サン・ミシェルへの橋を渡るバスは24時まで運行しています。23時ごろにホテルを出て夜景を見ながらお散歩しよう!とパジャマにコートを羽織って出かけてみたら思いの外くたびれてなんとかギリギリ最終のバスに乗って橋を渡って帰ってきました。
写真だとあんまり良さが伝わらないのが残念。
ホテルは朝食込みでした。ちなみにお店自体が全然ないのでホテル以外で朝食を食べれる場所はそんなになさそうです。
あまり期待してなかったですが予想以上に種類が豊富!そしてディスプレイも可愛い。
並んでいるものはシンプルだけどジャムやバター、チーズなども種類がいくつかあったり、パンも美味しかったです。
チェックアウトの前にホテルの裏側をちょっとだけお散歩。
この日の方がよく見えました。かっこいいなあ。
モン・サン・ミシェルからレンヌ、レンヌからパリへ
モン・サン・ミシェルから出ているバスでレンヌまで行き、次のOUIBUSの時間まで適当なお店で時間を潰します。
Jさんはピザ、私はタルタルステーキです。初めてパリに行った時に知らずに頼んだらナマ肉が出て来てびっくりしたタルタルステーキ、せっかくフランスに来たのだからもう一度食べたいとJさんに言うと「ナマ肉なんてあり得ない!」と怯えるJさん。
そしてどんだけ安全か証明したくてググってみると割とちょいちょいアタるらしい。笑 私も怖くなって、パリでは食べずじまいだったのですがたまたまレンヌで入ったお店でタルタルステーキがある!これは頼まなくては、と頼んだのでした。
頼んだはいいけどビクビクする私と嬉しそうにピザを食べるJさん。ひとくちもいらないとか言われると余計にドキドキしてきちゃう。笑 結局不安だったので肝心なビーフは半分くらい、生卵も大半を残しちゃいました。笑 そんだけ食べればもう当たるときは当たるでしょって感じですが気休めです。
ちなみにパリのスーパーでは冷凍のタルタルステーキも売っていました(!)これも冷凍なら危険性は減るのでは?と気になってたけどあまりに安いので本当に大丈夫かな?と試さずじまいでした。もしパリに住んでいたら食べたいけど、旅行だとリスクはできるだけ減らしらいものです。でも気になちゃう。
そして今回はほぼ定刻通りにバスが出発しました。
が、パリ市内に入った途端に渋滞!あとちょっとなのになかなか進まず最終日のパリでの宿泊先にはWiFiが繋がるバスの中で少し遅れる旨を連絡し急いで宿へ向かいます。
が、ここのB&Bは失敗でした。
もともと夕方にチェックイン予定が急遽ストの影響で21:00頃にB&Bに着くことになり日本から連絡すると対応してくれるとのこと。(チェックインは20:00まででした)
そして21:00ちょっと過ぎにB&Bに到着しメールに記載された通りインターホンを押すと出て来たのは笑顔だけどめっちゃ怒ってるオーナー。
「なんでインターホンを押したんだ、僕の番号に電話するように言っただろう!もう寝ている人もいるんだから!」と。でもそんなことはメールに書いてなかったと伝えるとさっきメールもしたしテキストメッセージも送ったとのこと。その時間はもうB&Bの近くまで来ていてWiFiもなかったと伝えるとふてくされた顔をして黙った後「じゃあ部屋を案内するから静かにね」と。
私たちが遅く着いたのも責任があるけど、ストのせいだし観光客相手にしているんだからそう簡単に連絡取れないのも気づかないのかなこのオーナー?と最初から不愉快な気持ちになってチェックイン。チェックイン時も「この鍵は絶対左側に回しちゃダメだから!絶対。」とか言うし回したらボコボコにでもされてたんじゃないだろうか。
予約サイトだとめちゃくちゃ高評価だけど一部「客を選ぶ」とか「着いた時点で彼のテストに落ちたようだ」とか、後から見ればああそういうことね、私たちもテストに落ちたのね。と納得。私たちが他の宿泊者より見るからに若いのは分かるけど、まるで子供に説教をする親のようですごく不愉快でした。
朝は気を取り直して最終日を楽しもう、と朝食会場へ。
薄暗い部屋と不気味な笑顔でほとんど見張り続けるようにまとわりつくオーナー。他の宿泊客を見るとミドルエイジのふっくらとしたいかにもお金持ち風な夫婦が2組。まるで媚びるようにその人たちに笑顔を振りまくオーナー。
美味しい朝食とレビューが多く期待していたけど、前日の彩り豊かな朝食のせいか殺風景に感じる朝食。食材そのものは美味しいけど、飲み物はぬるいし紅茶用のお湯もぬるい・・
お部屋自体は予約サイトで見ていた通り、モダンでおしゃれなインテリアでしたが掃除は手抜きだしトイレットペーパーも残りわずかなのに予備が無く、言っても「置いてあるはずだから」とオーナー。バスルーム中を探したし言われたところを見ても見つからず、もう一度話してやっと与えられるトイレットペーパー。これで1泊3万弱とかするんだから驚き。最後まで人を小馬鹿にしたように上から話してくるしこの旅で一番高い宿だったけど一番不快な宿でした。予約サイトの不都合なレビューは消されるなんて言うけど、ここもそういうこと?パリの中心地のやたら評価の高いB&Bにはお気をつけください。ちなみに悪い評価を乗せたゲストにはオーナーからの逆ギレコメントが付いてて稀に見る炎上具合です。
そして逃げるようにパリを去ったのでした。なんて結末!笑 というか今回のフランスの旅はストに始まり色々ついていなかった・・笑
とりあえず空港のラウンジは最高だったので気分を立て直してくれたカタール航空ありがとう。このフランス滞在の後でありがたみがすごかった。
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