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稽留流産発覚から手術(D&C)までのこと

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前回のブログにて流産のことについて書きましたが、今回はカナダでの流産発覚から手術までの、私の場合の流れについて。

 

www.cade.tokyo

 

自分の記録として、また流産手術をこれから受ける方(特にカナダにて)などのために残したいと思います。

 

 

12月30日

午前 ウルトラサウンド(超音波エコー)にて心拍の停止が見つかる。ベビーの大きさは8週ちょっと、前回のウルトラサウンドに基づいた妊娠週数は10週5日、排卵や検査薬陽性のタイミングからすると12週ちょうどくらい。

 

午後 ミッドワイフに連絡。すぐに担当者から折り返すわね!と言われ3時間ほど経って着信。ウルトラサウンドの結果がミッドワイフの元に届くまで時間がかかるよう。

自然に任せて排出されるのを待つか、薬を使って人工的に陣痛のようなものを起こさせて排出するか、手術の3つの選択肢があると言われる。

インターネットで見た限り薬で排出はとにかくやばいらしく(もちろん個人差あり)、日本語でも英語でも地獄を見たというレビューが多いのを知っていたのと、とにかく前に進むため、そして日常生活に支障をきたさないためにすぐにでも手術を受けたいと伝える。

 

混乱していてよく覚えてないけど確か、手術までは1週間くらいかかるから‥自然排出をオススメするしもうすぐに出てきてもおかしくないし‥でもどうしてもの時はSt. Paul Hospitalのエマージェンシーに行くように‥など言われる。(後から考えればバーナビー住まいなのにあえてダウンタウンにあるそこへ行く必要は無かったと思う)

 

1週間も何が起こるか分からないまま、宙ぶらりんでただ待つなんてできない!と嘆いているとJさんから、じゃあSt.Paul行こうか?と。

自分が緊急のシチュエーションに置かれてるとは思わないけど、エマージェンシーで行くしか見てくれる手段も無さそうだし(だからこっちのエマージェンシーはいつも待合室がいっぱい‥)ここで手術できるのならすぐにでもしてほしい(本当の緊急以外多分当日手術はしてくれません) 。ということで陽も落ちる頃に車でSt.Paulへ。

 

結果からお伝えすると5時間ほど待ち、内診もなく帰りました。

途中で採血と超簡単なウルトラサウンドを受け(よく見えないしこれは明らかに10週じゃないな、と告げられる)、エマージェンシーのドクターにひらすら「あなたのせいじゃないよ、1、2杯のワインやヨガが赤ちゃんに何かしたわけじゃない。自分を責めてはいけないよ。」と諭され、BC Women's Hospitalの敷地内にあるEPACというところでドクターに相談するといい、と言われそこのウェブサイトの案内をプリントアウトして渡され、帰されるのでした。

(EPAC - Early Pregnancy Complications : http://www.bcwomens.ca/our-services/gynecology/early-pregnancy-complications)

  

ワインもヨガも、何もしてないけど、ウルトラサウンドでのソノグラファー、ミッドワイフ、St.Paulのスタッフ&ドクター、後述のEPACのスタッフ&ドクターととにかくみんなすごく優しい。精神面のフォローがすごい。

病院やラボの受付の方達は普段割と雑だったり怖めの感じの人が多い印象だけど、流産したと分かると泣きそうな表情で励ましてくれたり、気がすむまでここにいていいよと声をかけてくれたり、とても気を遣って親切に対応してもらい、悲しさと嬉しさでこっちはパニックでした。

待ち時間とか、すぐに専門医に見てもらえないところとか、カナダの医療システムが嫌だなと思うこともあるけど本当にカナダの人たちの優しさが大好き。

 

 

12月31日 

月末の作業のため仕事に行く。

その前に前日に渡されたEPACに電話するも、メッセージを残すよう促される。

前日渡された紙はSelf-referral(病院から紹介状を書いてくれるわけじゃなくて、自分でアポを取るタイプ)についてだったのでアポを取るにもまた全て説明しなくてはならない。

仕事が片付いたので半日くらいで退勤。

帰宅してすぐにEPACから連絡が入る、1月1日は祝日ため1月2日の朝一のアポが取れる。

 

1月1日

日本から17時間?たって新年を迎えるバンクーバー。

人生で最強におめでたくない新年!これが私の人生ワースト元日でありますように。

ウルトラサウンド前から続いている出血が増えないよう(自然排出怖い)ほぼ一日をカウチで過ごす。

 

1月2日

Jさんは仕事を休んで車を走らせてくれる、半分くらい走ったところでケアカードを家に忘れたことに気づき取りに行く。Jさんイライラ。そりゃそうだ。

初めて来るBC Women'sはWのマークのLED?のサインがかっこいい。そして棟がたくさんある。EPACはメインエントランスの右側を車でちょっと進むと見えてくる。ちょっと遅刻。

 

ドクターのような、でもドクターじゃないって言ってたような、見るからに優しそうな女性に連れられ個室へ。診察台や検査器具らしきものもあるけど今回も内診は無し。血圧や身長体重等を測る。

今回の状況などをドクター(?)から説明される。私が話すタイミングで、泣いていいんだよと言いたげな顔で箱ティッシュを目の前に用意される。今日はもう泣かないんです。

 

 

ミッドワイフから電話で説明されたように、どういった方法で稽留流産を終わらせるかの説明を受ける。

 

自然排出が一番ナチュラルな方法だけど、かなりの出血や痛み、その他様々な症状が出ること、いつ起きるか分からないから生活に支障が出ること、自然排出で全て出たと思っていても組織が体内に残ることがあり、その後手術を受ける人もまずまずの割合でいる。

 

ドクター(?)のオススメは薬を使った、人工的に陣痛のようなものを起こさせ排出させう方法 。私が望む、すぐに排出するにはこれがベストであり自分のタイミングで行えるため仕事をしている人などには良いそう。

Misoprostol(ミソプロストール)という薬で、日本では流産処置にはまだ使われていないよう?

しかしレビューで散々書かれているように、とにかくこれも排出時の出血、痛みに加え吐き気、嘔吐、下痢など様々薬の副作用が強くでることが多いらしく、しかもこれでも上記同様手術が必要になる人も少なくないらしい。

これだけは評判が最悪なので怖いです無理ですと伝える。

 

そして手術、これは処置自体に大きな差はないものの選択肢が3つあり、痛みの抑え方(薬や麻酔)と手術を受ける場所が異なる(3箇所ともBC Women's敷地内)。

1つがEPACで、鎮痛剤の内服薬と子宮頸部への麻酔をする方法。確かこれが一番痛みがあるっていっていたような‥

もう1つがBC Women'sのCARE Program Clinicというところで、内服タイプの鎮痛剤と静脈からの鎮痛剤と頸部の麻酔。意識あり。

最後がBC Women’s Hospital Main Operating Roomで麻酔で眠った状態にして処置をするもの。これは確か、他のお腹の大きな妊婦さんとかが周りにたくさんいるから精神的には辛いかも、とのことでした。確かに目覚めて陣痛中の叫び声が聞こえてくるとかはかなりキツそう‥

(EPACや流産、手術に関してはこちらがわかりやすいです。ここを利用しない方にもためになるかも : http://www.bcwomens.ca/Gynecology-Site/Documents/Repro%20Med/BCW928_EPAC_Miscarriages_May2014.pdf)

 

説明を受けてもどれがいいかよく分からなかったし、とにかく最短での手術がいいです!と希望したところ、2つ目の意識ありで行うCARE Program Clinicでの手術が決まる

ドクター(?)は何箇所も、最短の予約はいつですか?と電話をかけまくってくださり、翌日の予約が取れるように頑張るわね、と、あれここカナダだっけ?と思わせるほど本当に最善を尽くしてくださる。

最終的にはキャンセルが出そうと言われていた翌日は空かず、最短の5日後の予約に決まる。

 

ベビーの成長が止まってから3週間経っていたこともあり、手術までに自然流産に進行する可能性を聞いてみると、これは本当に人それぞれで今夜始まるかもしれないし手術まで全然持つかもしれないとのこと。

万が一自然流産になった場合の対応法や、それに備えて用意しておくものなど教えていただき、色々資料と術後に使用する妊娠検査薬を渡され、私は仕事へ。

 

1月3日〜1月6日

進行してしまう可能性を考え、仕事は手術までおやすみさせてもらう。

この間は食品を買いに行ったり、主に近場に車移動のみ。家のことはJさんにたくさん手伝ってもらってほぼカウチ、ベッドで過ごす。

 

 

と、だいぶ長くなってしまいました。

次は手術当日のことをまとめたいと思います。

 

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もりもり積もった今週のバンクーバーエリア、今後2週間ほどはレインクーバーに元どおり。

春が待ち遠しい!